50代男 家族全員の遺品整理
50代男 家族全員の遺品の整理をしました。
20代で母親、30代で父親、40代で姉を亡くし学生の頃亡くなった祖母の遺品も整理しました。10年ほど前の話です。
結婚後私は実家には住んでいませんでしたので父母と姉が住んでいました。
もともと物を溜め込む癖がある家族でしたので祖母の遺品も母がなかなか整理できずそのままでした。母は急死したのですが、家庭の事は全て母親に任せていたので何がどこにあるのかもわからないしまつ。遺品の整理すらままならない状態でした。
しばらくは姉と父が二人で住んでいたので、その時にある程度は整理したのですが、祖母の部屋はそのままで、遺品も全て祖母の部屋に置いていました。父が亡くなり父親は趣味で船に乗っていたので船の道具が家にもあり普通に粗大ごみにも出せないくらい大きいものもあったので更に処分に困りました。
そうしているうちに姉も病気で亡くなり姉の遺品も整理することになりました。
すぐに手伝いに来てもらえるような親戚もいなかったので私と妻で遺品を少しづつ整理していこうとしたのですが、そのころには六畳二間の部屋に収まりきらない程のものがたまってしまいました。
当時は遺品整理の業者がそんなに沢山いなかったし、情報もなかったのでしばらくほったらかしの状態になってました。
人が住まなくなった家はだんだんと痛みはじめ、親戚やご近所からも心配する声が上がっていました。
遺品の整理はしたいが、時間と人手が足りない。二人でコツコツやっていたら何年かかるかわからない。親戚やご近所の苦情きになって実家に行くのもなんだか後ろめたく感じていた時期もありました。
しばらくすると遺品整理の業者もネットでチラホラ見るようになり実家のリフォームも考えていたので業者にすべて一任しました。
最初は1カ月ほどで終わると説明を受けたのですが結局いろいろ理由をつけられて3ヶ月ぐらいかかりました。
遺品は残すものは残し、あとは全部買い取ってもらいました。
業者もよく調べてから発注したほうがいいと実感しました。
このことをふまえ
亡くなってからは法事の準備やらでとにかく忙しいので遺品の整理はどうしても後回しになってしまいます。
自分は子供たちのためにも亡くなる前にしっかりと遺品は整理していきたいと思いました。
36歳女 遺品整理に時間がかかったこと
私は30代の既婚女性です。
私自身は既に実家を出ているのですが、実家で暮らしていた祖母が亡くなった数年後に、実母を手伝う形で祖母の遺品整理をしました。
物持ちのいい祖母だったため遺品の量が多く、亡くなってしばらくは消耗品や食品以外は手を付けずにいました。
しかし、実家の両親が半年後にリフォームをすることにしたため、祖母の遺品も整理しようと言うことになりました。
母は思い切ってすべて捨ててしまおうと思っていたようですが、私自身がなるべく祖母の思い出深い物は残したかったため、一つ一つに目を通して何を残して何を処分するか決める作業は膨大になりました。
偶然その時期に、私が妊娠を機に仕事を辞めていたため、ゆっくりと時間をかけて作業することができました。
それでも、かなり骨の折れる作業で2カ月くらいかかりました。
一番困ったのは祖母の若い頃のスナップ写真で、かなり古い物なので残した方がいいだろうと思うものの、一緒に写っている人たちが一体誰なのか分からず、親戚の人に聞いてみてもわかる人がいませんでした。
祖母は既に高齢で、友人たちもなくなっている人が多かったため、結局どう言った写真なのか分からずじまいで、特別奇麗な感じの写真以外はほとんど処分することにしました。
昭和の時代を感じさせる可愛らしい小物や高価そうなアクセサリーなどは親戚たちで形見分けしましたが、家具などの大物は全て処分しました。
祖母が生きていたらどんどん捨てていいと言ってくれそうなものの、亡くなった後となってはどんな小さい物でも処分することは心苦しいものがありました。
祖母の遺品を整理しながら、母としみじみ話したことは、自分はあまり物を多く持ちすぎないようにして、もしも早くに亡くなった時遺族が整理に困らないようにしたいと言うことと、何を残してほしいかメモでもいいから家族に残した方がいいと言うことです。
祖母の遺品整理をして自分の先々のことも考えさせられる経験をしました。
30代、女性、親戚の遺品整理で気持ちの整理もした。
ただいま、子育て中の40代の専業主婦です。
親戚の叔母が亡くなり、よくしてもらったこともあり、遺品整理のお手伝いにいきました。
私が30代の時のことでした。
まだ結婚もしていなくて、独身の頃のことです。
その時の心情としては、まだ亡くなっという実感が全く感じられませんでした。
持病があり、病院にも通っていたりとあまり体調が良くないこともしっていましたが、私の前ではとても元気に見えていました。
あまり人に心配をかけたくないという人だったので、
周りには気丈にふるまっていたのかもしれません。
実際亡くなってから、聞くと思っていた以上に調子が悪かったようでした。
そう言うことを聞くと、なんとも言えない気持ちになったのを覚えています。
私が子どものころからいろいろとお世話になった方だったので、みんなで集まって昔話などを聞いていると、その時のことを思い出してしまって、なかなか片付けが進みませんでした。
前に知り合いが遺品整理したときに、思い出話が長くなったり、アルバムや、思い出の品などの話でなかなか遺品整理が進まなかったと聞いたことがありました。
本当にその通りだなと思ってしまいました。
昔の方だったので、物持ちがいいのと、かなりたくさんのいろんなものがあるんだなと感じました。
いろいろとみながら片付けを進めていくと、自分は子どものころからいろいろとよくしてもらったのに、自分は何も返せていなかったなと、すごく感じました。
そう考えると、後悔と言うかそう言う思いがすごく起こりました。
年々自分が年を取るごとに、やはり周りも年齢を重ねていきます。
そのため、お世話になった親戚や、祖母たちとも別れがくることもわかっていましたが、いざその時がくるととても切ないし、悲しいのです。
そして、そのたびに何も出来なかったなと感じることばかりです。
後悔ばかりで、悲しくなります。
でも、遺品整理をすることで亡くなった人をまたみんなで思い出せるのでそれもいい時間になったのかなと思います。